カーゴパンツにポロシャツを合わせるという作業服スタイルが浸透中!

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かつて、カーゴパンツを作業ズボンとして使う際は、夏であれば上にTシャツを合わせるのが一般的であったところがあります。しかし女性同様にオシャレな男性がどんどん出現する中、シンプルなTシャツではなく夏場にポロシャツを合わせる人が増えています。

そんなカーゴパンツ・ポロシャツの歴史や特徴、おすすめブランド情報などをお届けします。

カーゴパンツとは?

カーゴパンツとはアルファベット表記すると「cargo pants」になります。カーゴ(cargo)は貨物船の事を指し、このパンツが誕生した頃から重い荷物の運搬作業を行う船の乗組員が履いていた事が呼称の由来となっています。

もともとはミリタリーパンツとして開発されましたが、現在は主に作業ズボンやストリートカジュアルウェアとして認識されています。素材の特徴としては丈夫で汗もよく吸い取ってくれる綿(コットン)を使用しており、厚手な作りとなっています。

厚手であるため、裾がリブ状になっていて下から冷気が入って来ないようになっている保温性が高いものは冬場に寒い作業現場にて重宝されてきました。外観の特徴としては、タイトな綿製ジーンズと比べてワイドな作りとなっており、動きやすくなっています。

また両サイドに大きなサイドポケットがついている点も大きな特徴です。この大きくて丈夫なサイドポケットには、様々な工具や大きめの書類などをたくさん収納することができます。色合いに関しては、ジーンズが藍色系商品が多いのに対し、カーゴパンツはカーキ系・セージグリーン系といった地味目な色の生地が中心となっています。

そして作業服としてだけでなくMA-1・N-2Bをはじめとする海外発祥のトップス商品に合わせるパンツとしてストリートシーンにて人気を博してきました。なおゆったりとした履き心地と機能性の高さが受けて女性からの人気が上昇していますが、レディース分野については派手な色の商品もまれに存在します。

具体的に言うと、女性向けカーゴパンツの中には、蛍光系のブルーやパープル、鮮やかなワインレッド、その他ピンク系の生地を使用したものまで存在します。

作業服の選び方とは?夏福岡にぴったりなカーゴパンツもチェック

カーゴパンツはいくらくらいで買える?

カーゴパンツは生地が厚手であるほか生地にポケットなど様々なものが縫い付けられていて、比較的凝った作りをしています。しかし、1本の価格が10万円以上する場合もあるスラックスのように相場が高額といった事はまったくありません。

例えば世界最高ランクの評価を受けるワークウェアブランドであるディッキーズ(Dickies)の商品であっても1万円程度で手に入ります。また、通販で色々と商品検索してみると、5000円前後で買えるものが山ほど見つかりますし、1000円台という破格の商品もあるほどです。参考サイト→カーゴパンツ作業着:ユニフォームタウン

つまり、同じくコットン系パンツであるジーンズと価格相場は同じくらいとなっており、あまりお金がないかたでも気楽に買う事ができます。

ワークウェア界の注目アイテム「ポロシャツ」について

続いて、ワークウェア分野においてカーゴパンツに合わせるトップス商品としておしゃれな働く若者の間で注目を集めるポロシャツの事をご紹介します。こちらは、イギリスで古くから高い人気を誇ってきた「ポロ(POLO)」という乗馬競技において、選手達が着ていた事が呼称の由来となっています。

つまり、こちらはスポーツウェア発祥という事になります。形状としては襟が付いている事やフロントに3個程度のボタンがついている事などがTシャツと比較したわかりやすい違いです。1920年代あたりからテニス競技において選手達が着用する服として発展していきました。

1920年代に世界的なテニスプレーヤーとして活躍したルネ・ラコステ(アメリカ)は引退後の1933年に「ラコステ(LACOSTE)」という自身の名を冠したブランドを立ち上げます。そしてポロシャツをブランドのキーアイテムと定め、着心地の良さ・機能性の高さ・デザイン性の高さ、すべてを併せ持つ商品の開発に尽力してきました。

また1930年代にテニス界で大活躍したフレッド・ペリーも引退後、1950年に自身の名を冠したブランドを設立し、ラコステ同様にポロシャツの開発に着手します。この元テニスプレーヤー2人が興した2つのブランドの存在により、ポロシャツの人気はどんどん高まっていきます。

その他、アメリカの実業家・ラルフローレン氏もポロシャツをメインとする自身のブランドを設立してデザイン性の高さにこだわった商品を次々に発表します。その後、1970年代頃になるとスポーツウェアから進化して若者の間でアイビー・プレッピースタイルのキーアイテムとして定着していきました。

そのアメリカの流れは日本にも伝わり、雑誌「ポパイ」がアメリカンカジュアルを紹介しはじめてからは日本でもおしゃれな若者の定番アイテムになります。似たような商品であるTシャツとは異なり、ファッショナブルなイメージがあるポロシャツですが、近年は活用シーンが広がっています。

作業ズボンにおしゃれなポロシャツを合わせる若者が急増

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現代を生きる日本の若者のプライベートにおけるファッションセンスの平均点がどんどん上がってきていると言われます。周囲のファッションセンスがどんどん上がっていく中、無頓着でいるとどんどん差が広がってしまうため、誰もが服装を意識しなければならない時代に入ってきました。

そんな背景がある中で、プライベートでおしゃれな服装にこだわっている人の中にはガテン系の仕事場においてもおしゃれに決めようとするケースも出てきます。具体的にはカーゴパンツはそのままで、シンプルな無地のTシャツに替わる良いアイテムはないかと探し始める人達が現れました。

華やかなドレスシャツなどは作業現場には向きませんし、完全に浮いてしまいます。それに対して、スポーツウェア発祥で生地が柔らかく綿製のため汗もよく吸い取ってくれるポロシャツは、十分にTシャツの代用品となります。

そのため、作業現場で働く若者の達の間ではカーゴパンツなどにポロシャツを合わせる形が流行しはじめています。もしデザイン性が高いポロシャツを着ていれば、仕事終わりに居酒屋・遊技場などに足を踏み入れても、決して浮いてしまうことがありません。

カーゴパンツ・ポロシャツそれぞれのおすすめブランド

最後におしゃれな服装で作業をしたい人におすすめのブランドを紹介します。文章内に既に登場しているブランドになりますが、カーゴパンツで言うと約100年の歴史を誇り、履き心地・機能性が抜群で価格も安いディッキーズが最もおすすめです。

ポロシャツでいうと、「世界三大ポロシャツブランド」として知られるラコステ・フレッドペリー・ラルフローレンあたりが良いでしょう。もっと安いものが良いのであれば、数多くのテニスプレーヤーをサポートしてきた日本のブランド・ユニクロの商品を推奨します。